現在価値計算ツール
将来の金額を、今日の価値に割り戻して計算します。
| 期 | 該当期時点に割引後の価値 |
|---|
数式:
PV = FV / (1 + r)n- これは時間価値の割引計算 — 将来の 1 円は今日の 1 円より価値が低いという考え方に基づきます。
現在価値の考え方
直感的な理解
将来の 1 円は今日の 1 円より価値が低い、というのは今日の 1 円を運用すれば利息を生むからです。現在価値はこの逆算で、ある割引率のもとで、将来の金額が今日の金钱的にいくらと等価かを求めます。
たとえば 10 年後に受け取る 100 万円は、割引率 5% のもとでは今日の約 61 万 3,913 円 と等価です。なぜなら 61 万 3,913 円を年 5% で 10 年運用すれば 100 万円になるからです。
割引率と金利の違い
計算上は同じ算式を使います。「割引率」は資本の機会費用(他に同等の投資を行った場合に得られたであろう収益率)を意味します。利率の決め方が難しいところで、代表的なのはリスクフリー資産の利回り(日本では 10 年国債利回りなど)や、リスクに応じたハードルレートです。
活用シーン
現在価値は DCF(割引キャッシュフロー)法 の基本パーツです。また「今 90 万円をもらうのと、1 年後に 100 万円をもらうのとどちらが得か?」という問いにも使えます。割引率 5% で 1 年後の 100 万円は今日の約 95 万 2,381 円なので、今 90 万円を選ぶと損になります。
計算例
例 1:10 年後の 100 万円、割引率 5%
futureValue = 1000000、discountRate = 5、periods = 10 を入力。結果:613,913 円(約 61.4 万円)。
例 2:一括か年金か?
このツールは単一のまとまった金額(一括払い)を対象とします。複数の将来キャッシュフロー(年金など)を扱う場合は NPV / IRR 計算ツール をご利用ください。
関連ツール
現在価値は 複利計算 の鏡像です。前者は時間を未来に進め、後者は過去に巻き戻します。次の 3 つの場面で最適なツールです。
- まとまった金額の意思決定。「今 80 万円と 1 年後の 100 万円、どちらを取るか?」機会費用率で 100 万円を割り引き、今と比較します。
- 和解金・保険金の評価。 何年も先に受け取る法的な和解金や保険金は、今日の金額より価値が低い — 割り引いて現在の等価額を求めます。
- 債券価格(入門)。 ゼロクーポン債の価格は、満期時の元本の現在価値です。クーポン債は複数の現在価値を合計したものです。
複数の将来キャッシュフロー(初期投資と複数年の回収)を持つプロジェクトの場合は NPV / IRR 計算ツール を、毎月のローン返済には ローン計算ツール をご利用ください。
よくある質問
現在価値と正味現在価値(NPV)の違いは何ですか?
現在価値は単一の将来金額を割り引きます。正味現在価値(NPV)は、複数 のキャッシュフロー列の現在価値を合計します — 通常はプラス・マイナス両方の流れを含む、投資やプロジェクトの採算評価に使います。
割引率はどう選べばよいですか?
リスクフリーのキャッシュフロー(例:国債)であれば、同年限の国債利回りを用います。リスクのある投資であれば、リスクプレミアムを上乗せします。重要なのは、その投資と同等のリスクで他に得られるであろう収益率を基準にすることです。インフレ率は使えません。
税金やインフレは加味されていますか?
いいえ。結果は税引前・名目値です。インフレ調整後の実質値で見積もる場合は、想定インフレ率を差し引いた割引率を使用してください。