元利均等返済計算ツール
住宅ローン・自動車ローン・フリーローンの毎月の返済額と返済スケジュールを計算します。
| 月 | 返済額 | 元本充当 | 利息 | 残高 |
|---|
数式:
- 毎月の返済額:
PMT = P × r / (1 − (1 + r)−n)(ここでr = 年率 / 12、n = 年数 × 12)。 - 金利 0% のとき:
PMT = P / n。
元利均等返済とは(日本の住宅ローン標準)
日本の住宅ローンで最も広く使われているのが 元利均等返済(がんりきんとうへんさい)、別名「均等返済」です。毎月支払う金額(元本 + 利息)が一定になるように設計されており、ボーナス時の加算返済を組み合わせるプランもよく見られます。
もう一つの代表方式が 元金均等返済(がんきんきんとうへんさい) で、こちらは毎月の元本返済額を一定にし、利息部分は残債に応じて決まるため、返済額は当初が大きく、返済が進むにつれて徐々に少なくなります。
本ツールは前者の 元利均等返済 を扱います。元利均等は月々の支出が一定で家計の見通しが立てやすい一方、利息の総額は元金均等方式より多くなる傾向があります。元金均等方式は当初の返済負担が重いため、繰上返済を併用する前提や、収入に余裕があるケースに向いています。両者の総利息差は、長期・低金利ほど小さくなります。
ローン返済の仕組み
固定返済額の構造
標準的なローンでは、毎月の返済額は一定です。各回の返済は「利息(銀行側のもうけ)」と「元本(残高を減らす部分)」に分かれます。借入直後は残高が大きいため返済額の大半が利息で、返済が進むにつれて元本充当の比率が増えていきます。返済の全貌はチャート下部のスケジュール表で展開できます。
返済スケジュールの読み方
「返済スケジュールを表示」 をクリックすると毎月の内訳が表示されます。計算例(2,000 万円・年 6.5%・30 年)では、初回返済額 126,414 円 のうち、利息が 108,333 円(約 86%)、元本が 18,081 円 です。最終回付近ではこの比率が逆転し、ほとんどが元本充当になります。この「前倒しで利息が大きい」構造が、繰上返済を早期に行うほど効果が高い理由です。
繰上返済の効果
繰上返済した 1 円 1 円は 100% そのまま元本に充当され、利息は一切かかりません。結果として翌月の利息計算対象となる残高が減り、その効果が残りの返済期間にわたって複利的に積み上がります。月 2 万円の繰上返済を 30 年ローンに加えるだけでも、数年の短縮と数百万円単位の利息節約になります。
金利と APR の違い
金利 は元本に対する貸出コストそのものです。一方 APR(実質年率) は、金利に諸費用(事務手数料、保証料、団体信用生命保険料など)を加えた総合的なコスト指標で、通常は金利より少し高い数値になります。ローン商品の比較には APR の方が適しています。
計算例
例 1:2,000 万円・年 6.5%・30 年
principal = 20000000、annualRate = 6.5、years = 30、extra = 0。結果:毎月の返済額 126,414 円、総支払利息 約 2,551 万円、返済期間 30 年。
例 2:同じローンで月 2 万円の繰上返済を追加
同じ条件で extra = 20000。完済まで 20 年 10 ヶ月(約 9 年 2 ヶ月の短縮)、総利息の削減額 約 900 万円。
例 3:15 年 vs 30 年、同じ金利で比較
年 6% の場合、借入 1,000 万円あたりの毎月の返済額は 15 年なら 約 84,386 円、30 年なら 約 59,955 円。一方、総支払利息は 15 年で約 520 万円、30 年で約 1,160 万円と倍以上の差が出ます(元本が 2 倍速で減るため)。本ツールを使えば、両方の期間・同じ金利で総コストをすぐに比較できます。
関連ツール
本ツールは住宅ローン・自動車ローン・フリーローン・奨学金など、固定金利で毎月返済するあらゆるローンに対応します。次の 3 つの場面で活用してください。
- 「繰上返済すべきか?」 月々の繰上返済額入力欄で効果が直接表示されます。固定金利の住宅ローンであれば、月 1〜2 万円の繰上でも数十万円〜数百万円の利息節約になります。
- 「15 年と 30 年、どちらを選ぶべきか?」 同じ金利で両方の期間を入力し、総支払利息を比較してください。15 年は総コストに勝ち、30 年は月々のキャッシュフローに勝ちます。
- 「諸費用を含めた実効金利は?」 本ツールは名目金利のみを表示します。APR 比較には、諸費用(事務手数料・保証料など)を元本に上乗せして再計算してください。
貯金・投資など、ローンの逆方向(お金が 入る 側)の計算には 複利計算ツール を、プラス・マイナス両方のキャッシュフローがある場合は NPV / IRR 計算ツール をご利用ください。
よくある質問
固定資産税や保険料は含まれますか?
いいえ。本ツールの結果は元本と利息のみ(P&I)です。実際の毎月の住宅ローン支払いには、固定資産税・火災保険・団体信用生命保険の特約料などが加わり、通常はエスクロー(預り金)口座から一緒に引き落とされます。これらの費用は別途ご予算に加えてください。
繰上返済を入力したとき、「完済までの期間」はどう変わりますか?
繰上返済を加味した「実際の完済までの月数」を表示しています。契約上の完済期間(例:30 年)は最長の場合のもので、繰上返済を行えばそれより早く完済します。
変動金利ローンでも使えますか?
いいえ。本ツールは全期間固定金利を前提としています。変動金利ローンは、金利の更改ごとにその時点の残期間と残元本に対して新しい金利で再計算する必要があります。
返済スケジュールとは何ですか?
毎回の返済額が利息と元本にどう配分されるか、残高がいくらになるかを月単位で示す表です。上記の 「返済スケジュールを表示」 をクリックすると、固定金利のローンならどんなケースでも自動で生成されます。